icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

特集 手術とFunctional Anatomy

Ⅳ.子宮の手術

帝王切開術—反復帝切の問題

著者: 鈴木雅洲1 安部徹良1 水上端1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.831 - P.833

文献概要

 現在は帝王切開術,特に反復帝王切開術の場合にも,経腹膜子宮下部横切開法が広く用いられているので,この術式を中心に述べることにする。
 一度腹式帝王切開術を行なった産婦は子宮破裂をきたしやすいので,次回妊娠時にも帝王切開術を行なう必要があるか否かが問題となる。前回の帝王切開術が古典的帝王切開であったならば,今回の分娩は,胎児の成熟を待った後に選択帝王切開術elective cesarean sectionを行なった方がよい(once a cesarean always a cesarean)。前回の帝王切開術が,子宮下部帝王切開術であったならば,分娩開始後の経過を観察し(試験分娩trial or atest of labor),自然分娩が不可能と診断された時に,帝王切開術を行なう。この際,児頭骨盤不均衡・切迫子宮破裂・胎児ディストレスなどがあれば,自然分娩は不可能と診断する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら