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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

文献概要

特集 手術とFunctional Anatomy Ⅳ.子宮の手術 子宮頸部癌

癌進行度による手術の個別化

著者: 山辺徹1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.859 - P.861

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 子宮頸癌の術式は,今日のところ,0期では単純子宮全摘術,Ⅰb期およびⅡ期では広汎子宮全摘術を原則とする点にはまず異論はない。ただⅠa期に対しては,これまで単純全摘術でよいとするものもあれば,広汎全摘術を行なうべきとするものもあり,必ずしも意見が一致していたわけではない。これはⅠa期癌の診断基準や本態感が人によって異なっていることも大きな原因の一つであろう。しかし,最近ではⅠa期に対して準広汎全摘術(または拡大単純全摘術)と呼ばれる,いわばこれらの中間的術式を採用するものが多くなってきた。なおⅢ期やⅣ期は一般に手術の対象とならないが,Ⅲb期には超広汎全摘術,またⅣa期にはpelvic exenterationが行なわれることもある(表1)。
 本稿では与えられたテーマに従って,術式別にその適応を整理して概説することにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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