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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

特集 手術とFunctional Anatomy

Ⅴ.卵管の手術

卵巣と卵管の血管系—(付)マイクロサージェリー

著者: 柴田直秀1

所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.870 - P.876

文献概要

Ⅰ.卵巣の血管系
 1.卵巣の血管の特徴
 卵巣の血管は,特殊な構造の閉鎖血管である。とくに卵巣動脈では,外弾性線維が微細ないし消失していて,内腔には,半月状に隆起を示す縦走平滑筋線維が認められるが,これは,縦走のみでなく斜走,ラセン状の場合もある。したがって卵巣の血管は収縮によって捩れたり,ラセン状となり,かくて内腔の縮小も起こる。卵巣の部位によって血管壁の反応がそれぞれ食い違うことは,閉鎖血管という特性も加わって,卵巣が時期によってさまざまな働きを行なう不思議な機関たらしめている(図1,2,3)4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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