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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

文献概要

トピックス

乳汁分泌・子宮内膜症症候群

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.899 - P.899

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 近年,微量の血中ホルモンを測定することが可能になり,新しい疾患もクローズアップされるようになった。とくに乳汁分泌に関与するとされるprolactinが注目され,下垂体のmicroadenomaの存在が指摘された。
 ところが,日常外来診療時に無月経を伴わずに乳汁分泌を認めることがある。また,比較的高年齢の婦人で,月経時の疼痛がつよく,不妊,付属器腫瘍などを伴い,腹腔鏡や開腹により子宮内膜症と診断されることがある。しかし,従来より乳汁分泌と子宮内膜症とは別個の疾患と考えられており,そのために子宮内膜症の成因にも月経血の逆流によるとの説もあるほどである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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