文献詳細
特集 手術とFunctional Anatomy
Ⅶ.小骨盤内手術と臓器機能の温存
文献概要
前後2葉からなる広靱帯を開放すると,それは上部では子宮円索,卵管および卵巣固有靱帯を包み,下方に向かって広がり,下部は基靱帯を主体とする子宮労結合組織に,そして上部側縁は卵巣提索に連なることがわかる。子宮旁結合組織は側方は骨盤壁に達し,この中を骨盤内臓器に出入する血管,神経そして尿管が走っている。
広靱帯内腫瘤としては卵巣上体嚢腫,卵巣腫瘍,子宮あるいは円索の筋腫,子宮外妊娠などがある。腫瘤はある大きさに達すると子宮労結合組織を占居するから,その摘出にさいしては血管や尿管に対する配慮が必要となる。
広靱帯内腫瘤としては卵巣上体嚢腫,卵巣腫瘍,子宮あるいは円索の筋腫,子宮外妊娠などがある。腫瘤はある大きさに達すると子宮労結合組織を占居するから,その摘出にさいしては血管や尿管に対する配慮が必要となる。
掲載誌情報