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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

文献概要

特集 手術とFunctional Anatomy Ⅶ.小骨盤内手術と臓器機能の温存

広靱帯内腫瘤の摘出と周辺臓器への配慮

著者: 木川源則1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.922 - P.924

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 前後2葉からなる広靱帯を開放すると,それは上部では子宮円索,卵管および卵巣固有靱帯を包み,下方に向かって広がり,下部は基靱帯を主体とする子宮労結合組織に,そして上部側縁は卵巣提索に連なることがわかる。子宮旁結合組織は側方は骨盤壁に達し,この中を骨盤内臓器に出入する血管,神経そして尿管が走っている。
 広靱帯内腫瘤としては卵巣上体嚢腫,卵巣腫瘍,子宮あるいは円索の筋腫,子宮外妊娠などがある。腫瘤はある大きさに達すると子宮労結合組織を占居するから,その摘出にさいしては血管や尿管に対する配慮が必要となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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