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文献概要
新しい視点をさぐる 産婦人科と東洋医学
ハリ麻酔の現状と将来
著者: 山下九三夫1
所属機関: 1国立病院医療センター麻酔科
ページ範囲:P.941 - P.946
文献購入ページに移動Ⅰ.ハリ麻酔臨床の現状
われわれがハリ麻酔の着想の奇抜さと,事実の不思議さに感動したのは昭和46年(1971)ごろであった。その後7年以上経過した今日では,ハリ麻酔に対する評価も一応の結論が生まれ,今後はどのような適応でわが国に行なわれていくであろうかを概観することは非常に時宜を得た試みと思われる。
ハリ麻酔は和痛作用に始まり,調節作用に及ぶといわれる。最も特長的なことは意識レベルを乱さないことである。しかし,ハリ麻酔は決して"麻酔"ではなく,また"無痛"でもなく,"和痛"にすぎないという点は十分認識すべきである。
われわれがハリ麻酔の着想の奇抜さと,事実の不思議さに感動したのは昭和46年(1971)ごろであった。その後7年以上経過した今日では,ハリ麻酔に対する評価も一応の結論が生まれ,今後はどのような適応でわが国に行なわれていくであろうかを概観することは非常に時宜を得た試みと思われる。
ハリ麻酔は和痛作用に始まり,調節作用に及ぶといわれる。最も特長的なことは意識レベルを乱さないことである。しかし,ハリ麻酔は決して"麻酔"ではなく,また"無痛"でもなく,"和痛"にすぎないという点は十分認識すべきである。
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