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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻2号

1978年02月発行

新しい視点をさぐる 性差

性差よりみた腎疾患

著者: 木下康民1 大森浩之1 池田敏明1

所属機関: 1新潟大学医学部第2内科

ページ範囲:P.123 - P.126

文献概要

 腎疾患には腎に原発するものと,他臓器疾患に続発するものとがあるが,腎疾患全体からみるともちろん前者が多い。
 妊娠中毒症はいうまでもなく婦人に特有なものであり,これについては読者の方が十分御存知であるため省略する。その他の性差をもった腎疾患としては,腎原発性のものでは腎盂腎炎があるが,他の疾患にはまず性差のみられるものはない。しかし,他疾患に続発し,腎に変化をきたすものの中にはいくつかをあげることができる。これらはWegener肉芽腫を除くといずれも原疾患が女性に極めて多い疾患である。すなわちSLEにおけるlupus腎炎,強皮症における肺病変,Sjogren症候群における腎病変,Wegener肉芽腫症の腎病変,大動脈炎症候群における腎病変などである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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