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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻2号

1978年02月発行

新しい視点をさぐる 性差

性差よりみた動脈硬化症—脂質代謝を中心として

著者: 五島雄一郎1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科学

ページ範囲:P.127 - P.132

文献概要

 平均寿命を性差からみると表1に示すごとくインドを除き世界各国とも共通して女性の平均寿命が男性のそれよりも数年長いことが認められている。わが国でも年々平均寿命が延長して西欧なみになってきているが,やはり昨年の発表をみても男子72歳,女子76歳で4年余の差異が認められている。かかる平均寿命の性差は,そのまま動脈硬化性疾患の罹患率の性差とも関係してくることになる。図1に脳心腎血管疾患死亡率の推移をみても,男女の性差は明らかで,脳,心疾患による死亡はいずれも男性が多いことが認められている。つまり動脈硬化が原因となっておこってくる脳,心疾患の死亡率は明らかな性差が認められる。以下,動脈硬化性疾患の性差と,動脈硬化の大きな原因因子の一つである脂質代謝について性差の面から述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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