文献詳細
症例
文献概要
近年,絨毛性腫瘍への関心がおおいに高まり,その診断法や治療法および管理がめざましく進歩してきている。絨毛性腫瘍には胞状奇胎,破壊性胞状奇胎,絨毛上皮腫の三つが含められるが,しかしそれぞれの病態そのものも,複雑多様な様相を示すことがあり,確定診断や他の異常妊娠などとの鑑別診断は必ずしも容易ではない。ましてや子宮奇形に発生した絨毛性腫瘍では,なおさら,診断や病態の把握などにおいて,説明されにくい種々の困難な面がある1,2)。
そこで,今回,われわれは比較的まれであり,ほとんど報告のみられない,重複子宮に発生し,興味ある経過を示した破壊性胞状奇胎の1例を経験したので,ここに症例を紹介し,あわせて重複子宮と絨毛性腫瘍について若干の考察を加えた。
そこで,今回,われわれは比較的まれであり,ほとんど報告のみられない,重複子宮に発生し,興味ある経過を示した破壊性胞状奇胎の1例を経験したので,ここに症例を紹介し,あわせて重複子宮と絨毛性腫瘍について若干の考察を加えた。
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