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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻2号

1978年02月発行

臨床メモ

喫煙と医師

著者: 竹内久彌1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学

ページ範囲:P.139 - P.139

文献概要

 マスコミを通して,最近喫煙の害が盛んに論じられている。妊婦の喫煙が胎児に及ぼす影響についてはこの欄でも紹介したことがあるが(27巻336頁),喫煙婦人の児は生下時体重の小さいことや周産期死亡率の高いことにとどまらず,7歳児の追跡調査でも肉体的発育のみならず,知能発達でも遅延していることが報告されている。(Buter and Goldstein,1973)。
 ところが今回紹介するのはこのような患者の側での話ではなく,われわれ医師自身の喫煙に関する調査の興味ある分析結果である。英国のDollとPeto (Brit,Med.J.1(1):433,1977)は専門を異にする多数の医師を対象として20年間の調査を行なったという。すなわち,1951年に35歳以上の医師20,540人から喫煙についてのアンケート回答を集めたが,15年後の1966年に再度アンケートを取り,20年後の1971年にそれまでの死亡率をしらべたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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