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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻4号

1978年04月発行

文献概要

新しい視点をさぐる 臨床検査のBlind Spots 内視鏡診断

ヒステロスコピー

著者: 杉本修1

所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.256 - P.257

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 子宮は厚い筋層の内面が粘膜上皮で被われた管腔臓器であるが,そこに発生する疾患には他臓器に見られない特色を示すものがある。すなわち炎症や新生物に加えて,妊娠の異常による器質性変化が現われるし,子宮内膜には卵巣ステロイドの影響による機能性疾患が発生することである。その診断にはこれまで巨視的には子宮造影法や血管造影法が,微視的には子宮内膜組織診や細胞診が行なわれてきた。さらに近年に至ってヒステロスコピーが導入されるに及んで,子宮腔内の情報はまさに手をとるように明確にしかも迅速に得られるようになった。しかしながらヒステロスコピーが長い歴史をもちながら容易に実用化されなかったのはそれなりの理由があったからで,現在でもそのすべてが解決されたわけではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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