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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻4号

1978年04月発行

文献概要

研究へのいざない・10

着床前受精卵・胞胚の採取法について

著者: 藤本征一郎1 荒井英子1 牧野田知1 河東寛1 守谷修而1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.297 - P.301

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 ヒトをはじめとする哺乳動物の生殖は多数の遺伝的,そして環境的因子がきわめて複雑にかつ巧妙に関与する生理現象である。着床前の受精卵(卵管内受精卵および子宮内の胞胚)について,生理学,生化学,形態学をはじめとするあらゆる学問分野からの基礎的検索がこれまでになされてきたが,いまだ多くの未解明の現象が残されている。
 ヒトにおける初期妊卵の研究の重要性が近年とみに認識されてはきたものの,その研究材料の収集には,数量的,技術的かつ人道的問題すらもからみ,実験動物からの示唆にとんだ情報をもとに,ヒトの生殖現象解明の出発点にアプローチしているのがわれわれの現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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