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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻5号

1978年05月発行

文献概要

指標

性腺分化とH-Y抗原

著者: 是澤光彦1 小池貞徳1 神保利春1 水野正彦1 坂元正一1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.319 - P.322

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 哺乳動物において,性の決定は,受精時にY染色体を持つか否かによってなされることはいうまでもない。Y染色体を持てば,発生につれて,その上にある遺伝子の働きによって性腺原基が精巣になり,さらに,精巣の影響により,内外性器は雄性型になる。一方Y染色体がなければ,性腺原基は卵巣となり,内外性器は雌性型になる。
 この性分化のプロセスがどのようなメカニズムによって進行するかは,reproductive physiologyの重要な研究課題であり,長年の研究によって次第にその詳細が明らかになってきた。そこで,まず今日までに得られた知見の概要を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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