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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻8号

1978年08月発行

新しい視点をさぐる リプロダクションと母体適応

母体内分泌の機能

著者: 高木繁夫1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.556 - P.560

文献概要

 近年生殖内分泌学の著しい進歩に伴い,妊娠時の母体内分泌は,その機構,態様そのすべてに対する理解がますます複雑化したものとなりつつある。しかもそれらの持つ生物学的意義については必ずしも明らかでない。従来妊娠時の母体内分泌ひいては内分泌環境のあり方については主としてHCG,HPLなどの蛋白系ホルモンとproge—sterone,estrogenその他のステロイドホルモンとの尿中または血中濃度の測定によってその動態を追求したものが多く,いわば間接的にその機能の状態を推測されるにすぎなかった。しかし一般に妊娠時母体の内分泌機能は亢進し,またその亢進の理由の一つとして,
 1)妊娠の維持継続 2)妊婦における特異代謝 3)移植免疫学的役割り などがあげられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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