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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻8号

1978年08月発行

新しい視点をさぐる リプロダクションと母体適応

母体を指向する胎盤—代謝・内分泌学的観点から

著者: 東條伸平1 森川肇1

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.569 - P.576

文献概要

 妊娠が成立すると母体は,胎児—胎盤という新しい物質代謝の場を子宮内に持つことになり,これが胎児に対する同化資材の供給のために,母体の物質代謝環境やホルモン環境を大きく変化させる。また母体と胎児の物質交換のregulatorとして機能する胎盤は,母体や胎児からのprecursorを用いて多量のホルモンを産生,分泌するので,それらの作用によって妊娠個体がより複雑化することになる。
 ここでは,胎盤の内分泌を中心に,妊娠時の母体がどのように修飾されているかについて述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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