icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻9号

1978年09月発行

新しい視点をさぐる 診断のテクニック

胎盤機能異常

著者: 矢内原巧1 高山照雄1 松橋一雄1 小崎俊男1 中山徹也1

所属機関: 1昭和大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.640 - P.645

文献概要

 胎児は胎盤を介して母体に呼吸作用,物質代謝など生命維持や発育に必要なすべてを依存している。したがって胎盤機能はいわば胎児の生存と密接な関係をもち,その機能を知ることは産科臨床上きわめて大切なことである。
 しかし胎盤機能は多岐にわたりその生理機能のすべてが明らかとされていない現在,「胎盤機能異常」または「胎盤機能不全」そのものの定義は明確ではなく臨床的には広く「胎児が発育障害をうけ,また生命の危険にさらされる状態をもたらす胎盤の器質的機能的異常」ということになる。近年の内分泌学,代謝学の進歩,MEの導入は胎盤のもつ生理機能やホルモン分泌動態の解明に新局面をもたらしつつありこれまで多くの胎盤機能検査法が試みられてきている (表1)。これらの検査法は主として,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら