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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻9号

1978年09月発行

文献概要

新しい視点をさぐる 診断のテクニック

子宮頸部の初期浸潤癌

著者: 山辺徹1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.659 - P.661

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 現行の子宮頸癌臨床進行期分類は,1974年8月にFIGOの癌委員会から提示されたものであるが,日産婦子宮癌登録委員会ではこれに準拠してIa期を「組織学的に微小浸潤癌(初期間質内浸潤癌) microinvasive carcinoma (early stromal in—vasion)が確認されたもの」と定めている。したがって,一般に初期浸潤癌と呼ばれるものは,現行の国際分類においてはIa期に属する癌とみなすべきである。ところでFIGOの癌委員会ではIa期をとくにIb期と区別した理由として,微小浸潤癌は真の浸潤ではないので,むしろ0期に入れるべきとする意見のあること,したがって,治療統計上,確実な浸潤癌であるIb期とは別に取扱う必要があること,さらにIa期とIb期とは治療方針に差のあることをあげている。
 本稿では与えられたテーマに従い,Ia期癌の臨床診断のための検査法とその診断基準について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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