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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻9号

1978年09月発行

放射線細胞診

Ⅲ 子宮頸癌の放射線治療と細胞診

著者: 杉下匡1

所属機関: 1佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科

ページ範囲:P.688 - P.689

文献概要

 前回のⅡ章までは子宮頸癌放射線治療途上の細胞診の所見で,核所見のうち,核腫大,核周囲のhalo形成,2核形成,核破砕などと奇形細胞,巨細胞の出現について述べた。これらのほかに,核所見のうち,核小体については石井らの研究があり,少なくとも500rad(次頁脚注参照)から2,000radまでは,組織細胞のうえで明らかに増数と腫大傾向を認めるという(図1)。
 一般に大部分の細胞の核は200radから500radくらいの比較的低い線量で影響を受けるといわれているが,細胞質の方は核の致死線量よりもかなり高い線量でも,なかなか影響を受けにくいといわれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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