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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻1号

1979年01月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 血液と体液のサンプリング

胎児・新生児の動・静脈血採取

著者: 島田信宏1

所属機関: 1北里大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.13 - P.16

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Ⅰ.胎児血採取
 1.妊娠中の胎児血採取1,2,3)
 ヘモグロビン異常の疾患,遺伝性のある貧血,たとえば,鎌型赤血球性貧血sickle cell anemiaなどの胎児を診断するために,出生前診断として,妊娠15〜20週頃に胎児血を採取する方法が開発されている。
 赤血球だけの採取でよい場合は,超音波断層法で胎盤の位置を測定し,その胎盤部位を母体腹壁から穿刺して,ごく少量の胎盤血をとる。この場合,母体血と胎児血は混合しているので,このなかから,胎児ヘモグロビンHb-Fを有した赤血球を選出して,診断にあたる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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