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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻1号

1979年01月発行

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トピックス

太りすぎと高血圧

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.50 - P.50

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 わが国の死因をみると,その第1位を占めるのが脳血管疾患で高血圧症と密接な関係が指摘されて来ている。従って高血圧症の早期発見とその治療や,さらに予防的な処置は死亡率を低下させる上で重要な課題といえる。
 最近Stamlerら1)は,1973年から1975年にかけてアメリカ42州で100万人にのぼる住民血圧検診を行なったが,それによると収縮期・拡張期血圧とも人種・性別とも年齢がたつにつれて上昇し,男性が女性よりも高い傾向を示していた。拡張期血圧90mmHg以上を高血圧とすると,その頻度は白人女性でみると20歳以下3.14%,20代6.95%,30代14.12%,40代23.91%,50代30.64%,60〜64歳で32.0%と明らかに増加し,95mmHg以上でみると20代で2.32%,60〜64歳で14.86%と年齢がたつにつれて徐々に増加した。さらに110mmHg以上の頻度をみると,20代0.41%であるが,60〜64歳で3.15%と同様に徐々に増加の傾向を示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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