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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻11号

1979年11月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 妊娠に合併する難症のとり扱い--他科よりのアドバイス

妊娠と内分泌異常

著者: 長滝重信1 水野正彦2 杉本充弘2

所属機関: 1東京大学医学部第三内科学教室 2東京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.837 - P.841

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 妊娠に合併する内分泌異常の対象となる患者は第一に妊娠することが必須の条件である。そして重症の内分泌異常があれば妊娠することは極めてまれであり,妊娠したということだけで内分泌異常の範囲は極めて限定されたものとなる。妊娠に合併する内分泌異常は,異常の発現時期からは妊娠可能な程度の内分泌異常が妊娠前から存在していた場合,妊娠によって悪化した場合,妊娠中に突然発症してくる場合などがあり,疾患としては,甲状腺疾患,副甲状腺疾患,間脳下垂体疾患,副腎疾患などがある。このようなすべての組み合わせについて述べることは,紙数の関係で不可能であるため本稿では表1に妊娠に合併する可能性のある内分泌異常を示すにとどめ,頻度の高い甲状腺疾患を中心にして,妊娠に合併する内分泌異常のとり扱いについて,内科の立場から述べることにする。糖尿病については別の章でとり扱われる予定である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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