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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻11号

1979年11月発行

FIGO TOPICS 私が感銘を受けた講演

不妊症治療の最近の進歩/Laparoscopic Sterilization

著者: 柳沼忞1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.875 - P.875

文献概要

■Progress in the Treatment of Infertillity
■Endometriosis
 子供のない夫婦にとって子供を持ちたいという願望は想像を絶するものである。この故にわれわれ婦人科医は努力してきたのであり,妊娠に成功したときのわれわれの喜びは,その夫婦に劣らぬほどである。かかる努力にもかかわらず今まで妊娠せしめえなかった三種類の不妊症診療上の問題を関心の一つとして著者はこのFIGOに参加したのである。
 第一は,あまりにも今や有名なDr.Steptoeの体外受精である(CS−10 B)。これまで卵管の欠損や完全閉塞に対してはわれわれはお手上げであった。卵採取のために腹腔鏡を行なった68人中わずかに2人が正常出産という低成功率であったにせよ,このような患者に明るい希望を抱かせるものである。腹腔鏡を挿入し,さらに他の所から卵採取のために細いチューブを卵胞腔に挿入して吸引し,採取された卵胞液を待機しているDr・Edwardsに渡し,彼が卵の存在を確認して,受精を行なう。3日後の午後10時以後の夜間に受精分割卵を子宮腔内に入れるというものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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