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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻12号

1979年12月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択 帯下

帯下への提言(その1)

著者: 古谷博1 久保田武美1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.917 - P.918

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 帯下は独立した疾患名ではなく,いろいろな原因にもとづく婦人科特有の症状である。その原因はきわめて多く,感染症,悪性腫瘍,ホルモン失調などのほか,妊娠性,心因性の帯下もある。帯下の発生部位にしても,外陰,腟,頸管,子宮,卵管というように婦人科で対象とするほとんどの臓器があげられる。また,病変の程度もさまざまで,たとえば腟トリコモナス症や外陰・腟カンジダ症,萎縮性腟炎などのように外来で治療できるような比較的軽症のものもあるし,帯下という症状の裏に悪性腫瘍,骨盤内感染症や糖尿病をはじめとする慢性消耗性疾患など重篤な病変がかくされていることもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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