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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻12号

1979年12月発行

実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択

下腹部痛

下腹部痛への提言—婦人科より

著者: 西村敏雄1 森崇英1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.927 - P.928

文献概要

痛みを客観的に分析する努力を
 下腹痛は,婦人科領域の急性腹症の主症状として重要である。本来痛みは,個体に加わった非生理的刺激を,個体がいち早く認知するための防衛機構の現われで,多少とも苦痛を伴う。この苦痛が患者自身にはもちろん診察者にも重大な警告を発しているのであるから,これを客観的に分析する努力を直ちに開始しなければならない。いうまでもなく,痛みに見合った他覚所見の発見と,必要な検査の選択である。
 下腹痛の症候診断には,問診が基本となるが i)痛みの性状と経過 ii)無月経,性器出血,腹膜刺激症状,発熱な   どの随伴症状の有無 iii)妊娠,月経,排尿,排便との関係を知ることがとくに大切である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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