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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻12号

1979年12月発行

実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択

不定愁訴

不定愁訴への提言(その2)

著者: 森一郎1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.951 - P.953

文献概要

1.不定愁訴の概念
 不定愁訴とは
 阿部教授が,明らかに器質的疾患が見出されずに,全身性,筋神経系,循環器系,消化器系などの多彩多様な愁訴を示す一群の患者に対し不定愁訴症候群と命名し,その愁訴を不定愁訴と呼んだことからこのような言葉が用いられるようになったが,その内容としては,はじめは漠然とした自律神経系愁訴の概念が強かった。ところが本質的に自律神経失調と結びつかない症例もあるので,最近では,"漠然とした身体的愁訴で,しかもこれに見合うだけの器質的なうらづけのない愁訴"という概念がとられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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