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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻12号

1979年12月発行

FIGO TOPICS 私が感銘を受けた講演

疾病観念や分類基準の相違/体外受精—驚異的な培養成績

著者: 杉森甫1

所属機関: 1佐賀医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.958 - P.958

文献概要

■Gynecologic Malignancy
 第9回FIGO総会は10月25日の開会式で始まったが,前日に行なわれた教育講演会が事実上の幕開けであったように感じられる。これは4つの部屋で同時に進行が行なわれたため,全部を聴くのが不可能であったことがまことに残念であって,どれも聴いてみたい演題が目白押しであった。中でも午前中に行なわれたparade of pioneersのセツションではCaldeyro-Barcia,Bergstrom,Schally,Wiedといった第一人者が次々と登場して,その業績を平易に解説し,将来の展望を語った。その内容はあまりにも有名であるから新しい知見という訳ではないが,やはりその道の開拓者に直接肌を接して聴く講演は印象深いものがあった。座長の小林隆先生がいわれたように「Investigation Activity Releasing Hormoneを注入されたような感じがした」のである。
 大会第1日冒頭のRyan教授による卵巣機能に関する特別講演にも深い感銘を覚えた。内分泌学は私にとっては専門外であるので,卵巣機能というとすぐ卵巣全体として捉えがちであったが,教授の詳細な研究はさらに卵巣を構成する各細胞におけるHormone産生機能にまで及び,アイデアの豊かさとそれを支える研究技術に今さらながら驚嘆の念を禁じえない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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