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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

実地臨床手技のエッセンス 輸血と全身管理

輸血ひとくちメモ

安全な輸血のために—大量輸血の副作用に対する防止策

著者: 三浦清巒1 石丸忠之1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.108 - P.108

文献概要

副作用の防止
 輸血の際,留意すべき事項の一つに副作用があげられる。この問題はテーマの中に組み込まれているので,ここでは緊急時における大量輸血の副作用に対する,防止策について,実際に私どもが行なっている方法を述べてみたい。
 交叉テスト:これは異型血輸血による溶血反応を防止するために絶対に欠くべからざるテストである。しかし緊急時では,副試験さらに不完全抗体の種々の検出法を行なうことは不可能である場合が多い。かかる場合,私どもは小試験管を用いた生食水による主試験を行ない,さらにプロメリン法まで行なった後の血液を使用している。この主試験は必ず施行し,ある程度患者の状態が落ち着いてきたら副試験まで行なって輸血するようにしている。なお上述の検査法は紙に書いて検査室の壁に貼布し,新入局医には必ずこの交叉テスト法を実習させている。原則としてスライド法は行なっていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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