icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

実地臨床手技のエッセンス 輸血と全身管理

輸血ひとくちメモ

安全な輸血のために—輸血の適応を厳重に

著者: 千村哲朗1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.122 - P.122

文献概要

 産婦人科領域で輸血を必要とする場合は,出血に基づく救急疾患時や手術時,術前処置としての貧血の改善,新生児交換輸血時などがある。輸血の安全性から考えると,輸血に伴う事故は,輸血施行までの検査または事務上の誤りと,輸血施行時から終了までに発生する事故に大別される(表1)。
 この場合,不適合輸血と副作用上間題となる汚染輸血とくに輸血後肝炎の回避が望まれる。こうした予期せぬ事故や副作用をさけるための第一条件は,輸血の適応を厳重にすべきであり,輸液のすべてを輸血で補う必要があるのか否かを再検討し,必要最小限の輸血量でありたい。また大量の輸血を急速に必要とする場合でも,その一部を輸液で代用できないか検討すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら