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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

原著

CPD Index—dystocia indexの発展として

著者: 箕浦茂樹1 岡井崇1 原量宏1 坂元正一1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.127 - P.131

文献概要

 われわれはすでにCPD因子を中心とした分娩の難易度を表わす指標dystocia indexとその臨床応用について報告した。これは帝切群と経腟群とを判別する線形判別関数とロジスティック曲線とを用いて分娩難易度を確率として表わしたもので,産科手術,すなわち帝王切開術,鉗子分娩および吸引分娩の頻度と極めて関係が深いことが示された1〜4)。しかしこの診断論理からいえば,dystocia indexは本来ある症例が帝切になる確率を表わすべきものであり,日常臨床においても帝切するか否かの決定は分娩経過の予測と同時に極めて重要な問題である。
 以上の点を考え,今回われわれはロジスティック曲線に現われる帝切群と経腟群の事前確率の比を臨床的に検討することにより,結果をその症例が帝切になる確率として出力することに成功したので報告したい。われわれはこのようにして得られた結果をCPD indexと名づけ,日常臨床に有効に利用している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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