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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

文献概要

原著

広汎子宮全摘除術後の尿管障害に対する保護壁形成法の意義

著者: 植田国昭1 小出保爾1 高野敦1 宮川昇1 村上章1 鈴木明美1 園田稔1 臼杵悊1 渡辺千冬1 荻野雅弘1 白水健士2 滝沢憲2 川端正清2 加藤順三3

所属機関: 1東京都立駒込病院産婦人科 2東京大学医学部産婦人科教室 3帝京大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.133 - P.137

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 広汎子宮全摘術には,尿路系の後遺症を伴うことがよく知られている1〜6)。そのうち主なものは尿管瘻,水腎症,膀胱麻痺,慢性尿路感染症などである。近年手術手技の進歩によって尿管瘻は減少しており,また術後管理の向上によって尿路感染症も防止されつつある。しかし基靱帯および旁腟組織の処理に密接に関係する膀胱麻痺と,尿管の広い剥離後に生じる尿管狭窄と水腎症の予防対策については,諸家の意見は必ずしも一致していない。
 本稿において筆者らは主に後者(水腎症の予防)について尿管保護壁形成法の意義について報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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