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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

文献概要

原著

子宮筋腫核出術と妊娠・分娩

著者: 湯沢秀夫1 金沢浩二1 西村紀夫1 竹内正七1

所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.139 - P.142

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 今日,子宮筋腫の治療法としては子宮単純摘出術ないし子宮腟上部切断術が一般的であるが,子宮を温存し,妊孕力を保持させることを目的とする場合は筋腫核出術が行なわれる。その適応としては,不妊症,流早産,月経異常,下腹部の腫瘤や疼痛,腰痛などを訴える患者のうちで,子宮筋腫が原因となっていると推測される場合,また妊娠子宮に筋腫が合併し,胎児の予後に重大な影響をおよぼすと予測される場合などがあげられている。子宮筋腫核出術はいわば予防的手術であり,これが有効に施行されたか否かの判断は簡単に結論づけられるものではないと考えられる。
 今回われわれは,過去8年間に当科において行なわれた子宮筋腫核出術について検討し,若干の知見を得たので文献的考察を加えて報告し,今後の診療の参考に供したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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