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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻2号

1979年02月発行

文献概要

薬の臨床

尿路感染症に対するTalampicillin Hydrochlorideの臨床効果

著者: 水谷重康1 八木秀満1 藤本宏四1 那須健治1

所属機関: 1関西労災病院産婦人科

ページ範囲:P.143 - P.147

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 産婦人科領域における尿路感染症は,内外性器感染症とともに頻繁に遭遇する疾患である。最近の尿路感染症に対する治療は,第1次選択薬として合成ペニシリン系薬剤,セファロスポリン系薬剤が好んで用いられ,とくに前者のうちでもアミノペンジルペニシリン(以下ABPCと略)が繁用されていたが,筋注,静注に比して経口投与では吸収が悪く,副作用の出現も多かった。しかし近年ABPCの誘導体が開発され,これらの短所が改善されつつある。1971年山之内製薬中央研究所で開発されたTalampicillin (以下TAPCと略)は消化管からの吸収が極めてよく,また同量のABPCの約2倍の血中濃度,尿中排泄が得られ,しかも副作用が少ないといわれている1)。TAPCの有効性はすでに第23回日本化学療法学会総会での諸家の報告にみられ,認められているが,今回われわれは産婦人科領域で遭遇する尿路感染症に対して臨床的検討を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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