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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻3号

1979年03月発行

実地臨床手技のエッセンス 安全麻酔

麻酔ひとくちメモ

安全な麻酔のために

著者: 増岡陸浪1

所属機関: 1クロエ産婦人科病院

ページ範囲:P.186 - P.186

文献概要

 挿管: 帝王切開術の麻酔でfull stomachをは常に問題となる。摂食後10時間以内の全身麻酔は,すべて挿管すべきであろうか。ある麻酔科の教授は,挿管にはまたそれなりの危険や偶発症・合併症もおこることであるし,帝王切開のすべてにとはいえないともいっている。となれば,全身麻酔を望む患者に対しても,硬膜外麻酔あるいは腰麻を行なうべきであろう。
 嘔吐: 北里大学麻酔科田中教授は,妊娠末期の食道鏡所見で,噴門部の弛緩をみとめ,麻酔時の嘔吐の危険を警告している。これは,食物残渣による窒息のみでなく,空虚な胃の強い酸性の胃液による出血性肺炎もまた,重篤な合併症である。これは,麻酔開始前に胃酸中和剤を服用させることで,あるていどの予防ができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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