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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻3号

1979年03月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 安全麻酔

人工妊娠中絶術と安全麻酔

著者: 塩島令儀1 住吉好雄1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.191 - P.196

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Ⅰ.人工妊娠中絶にはどのような麻酔が 用いられているか
 われわれは,昭和46年に横浜市大同門会の実地医家約100名を対象に,初期人工妊娠中絶時に,主として用いている麻酔に関してアンケート調査を行なったが,今回同じ対象を選んで同様のアンケートを行なってみた。その結果はまず表1に示すごとくで,7年前と今日ではその麻酔法に大差はなく,静脈麻酔が圧倒的に多く約70%を占めている。吸入麻酔の頻度はほとんど変わらず,今回新しいものとしてNLA変法麻酔,針麻酔,催眠法といった方法が少数ではあるが用いられはじめたことである。
 表2は,静脈麻酔に使用されている薬剤の頻度をみたものであるが,7年前も今日も超短時間作用バルビタール剤のラボナール,イソゾールが好んで用いられており,ついでケタラールが多く,エポントールは発売中止になったためほとんど用いられておらず,それに比べてNLA変法に用いられるソセゴン,ホリゾンが広く用いられるようになってきた。吸入麻酔ガスでは表3に示すごとく笑気が広く用いられているが,トリクロールエチレン,フローセンの使用はやや減少している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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