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1956年,Overzierら1)は外見上,女性型を示すが,性器は発育不全型を示し,染色体分析では男性の核型を示すが,性腺の欠如しているという2人の兄弟例を報告し,このような症例を真性性腺欠損症(true ago—nadism)とした。その後,同様な症例が多く報告され,pure gonadaldysgenesis,XY gonadal agenesissyndrome,agonadism,embryonaltesticular dysgenesis,vanishing tes—tis (精巣消失),early fetal testiculardysgenesis (早期胎児精巣形成不全症)などとよばれるようになってきた。
最近,Edmanら2)は以前に報告された症例と自験例3例を加えてまとめて考察し,これは子宮内で男性胎児の胎芽期の初期に障害が起こり,精巣の十分な発育ができなくなったためとし,embryonic testicular regression syndrome (胎性期精巣退行症候群)と命名している。
最近,Edmanら2)は以前に報告された症例と自験例3例を加えてまとめて考察し,これは子宮内で男性胎児の胎芽期の初期に障害が起こり,精巣の十分な発育ができなくなったためとし,embryonic testicular regression syndrome (胎性期精巣退行症候群)と命名している。
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