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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻3号

1979年03月発行

トピックス

精巣退行性症候群

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科学

ページ範囲:P.203 - P.203

文献概要

 1956年,Overzierら1)は外見上,女性型を示すが,性器は発育不全型を示し,染色体分析では男性の核型を示すが,性腺の欠如しているという2人の兄弟例を報告し,このような症例を真性性腺欠損症(true ago—nadism)とした。その後,同様な症例が多く報告され,pure gonadaldysgenesis,XY gonadal agenesissyndrome,agonadism,embryonaltesticular dysgenesis,vanishing tes—tis (精巣消失),early fetal testiculardysgenesis (早期胎児精巣形成不全症)などとよばれるようになってきた。
 最近,Edmanら2)は以前に報告された症例と自験例3例を加えてまとめて考察し,これは子宮内で男性胎児の胎芽期の初期に障害が起こり,精巣の十分な発育ができなくなったためとし,embryonic testicular regression syndrome (胎性期精巣退行症候群)と命名している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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