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Bromocriptine (CB−154)の妊娠および胎児への影響について
著者: 田部井徹1
所属機関: 1国立病院医療センター・産婦人科
ページ範囲:P.225 - P.225
文献概要
乳汁分泌の調節に関しては不明な点が多いが,下垂体から分泌するプロラクチンが主要な役割りを果たしていることは疑いない。また乳汁漏出が認められる場合には,血清プロラクチン濃度が高値であることが多い。従って,乳汁分泌を抑制するには下垂体からのプロラクチンの分泌を抑制することが効果的であろう。数年前,Ergotアルカロイド誘導体であるBromocriptine (CB−154)が,産褥時の血清プロラクチン値を低下させ,著明な乳汁分泌抑制効果を有することがVargaら1)により初めて報告された。1978年,Dewhurstら2)は,二重盲検法で,CB−154にエストロゲンより優れた乳汁分泌抑制効果があることを認めた。LさらにCB−154は産褥時における乳汁分泌抑制ばかりでなく,種々の原因による乳汁漏出をきたす疾患に対しても著明な抑制効果を示すことが明白になってきた。
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