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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻4号

1979年04月発行

指標

妊娠・産褥とプロラクチン

著者: 森川肇1

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.235 - P.247

文献概要

 下垂体にlactogenicな作用を持つ物質が存在することを最初に報告したのは,Stricker & Gruter(1928)1)である。彼らはratの下垂体抽出物が乳腺から乳汁分泌をひきおこしたと述べている。その後,この物質は下垂体のみならず血清中にも存在し,Prolactin (PRL)と名づけられ,下垂体からのPRLの分泌には視床下部が関係していることが明らかになっている。またPRLは,魚類から哺乳類まで広く存在し,その作用は種によりさまざまな影響を与えるので,種の進化とホルモン作用の変化の相関を知るうえで,きわめてよいモデルと考えられ,注目されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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