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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻4号

1979年04月発行

文献概要

トピックス

分娩前胎児心拍検査とNonstress test

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科学

ページ範囲:P.247 - P.247

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 胎児のhigh riskの状態をみいだす方法として,尿中estriolの測定がルーチン化されてきているが,時時刻々変化する胎児の状況を適切に表現することはできない。そこで胎児の心拍数の変化を連続的に観察する分娩前胎児心拍検査(antepartum fetal heart rate testing,AFHRT)が重視されてきている。
 当初は腹壁より胎児の心拍数をとらえ,母体の運動負荷により惹起こされる胎児心拍の変化を観察したが1),その後はオキシトシン負荷試験(oxytocin challenge test,OCT)により,人工的に子宮収縮をきたした時に胎児心拍数の変化を観察する方法が広く用いられるようになった2)。最近では何らの負荷を加えずに,妊娠末期の心拍数の変化を観察するnon-stress test (NST)が,注目されるようになってきた3)。これは自然の子宮収縮や胎児の運動に関連して胎児の心拍数の変化をみるもので,5bpm以下のsilent patternまたはsmoothの心拍数がむしろ危険信号であるとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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