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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻4号

1979年04月発行

実地臨床手技のエッセンス 内視鏡の進歩

コルポスコープ

著者: 天神美夫1 石田禮載1

所属機関: 1東京都がん検診センター,婦人科

ページ範囲:P.253 - P.257

文献概要

 1925年Hinselmannによって,粘膜の病理組織学的変化と表面の形態の変化との関連性を追求することを目的として創始されたコルポスコピーは,その有用性にもかかわらず,用語の難解さと器械自身の不備のためにしばらくはあまり発展をみなかった。
 そしてその後Papanicolaouによって細胞診というすぐれた子宮癌診断法が開発されるにいたって,子宮頸癌の早期診断の主流は大方細胞診のものとなったが,コルポスコピーに関する研究は一部の人達の間で地道に続けられ,器械も優秀で見やすいものに改良されてからは急速に普及し,現在ではコルポスコピーは細胞診,組織診とともに,子宮頸部の病変就中dysplasiaおよび癌の早期診断に際して欠くことのできない重要な検査法の一つとしての地位を確立している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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