icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻4号

1979年04月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 内視鏡の進歩

腹腔鏡

著者: 岩田嘉行1 曽山嘉夫1 中村英世1 坂倉啓一1

所属機関: 1川崎市立川崎病院産婦人科

ページ範囲:P.265 - P.269

文献購入ページに移動
 腹腔鏡は,腹壁からの到達によって腹腔内の情報をもたらす手段として開発され,最初の臨床応用はすでに70年以上もの昔になる1)。その後の進歩により,単なる診断的な利用に止まらず,手術的な操作が可能となるにつれ,最近の10年ほどの間に産婦人科領域においてとくにその有用性が再認識され,活用度も飛躍的に高まってきたのは衆知のごとくである。
 しかし,一般的にいって,日本においては腹腔鏡の日常使用にはまだ種々の抵抗因子の存在が否定され得ないのが実情といえ,その分析は他にゆずるとして,手技に対する不安感はそのうちのかなりの部分を占めるように思われる。従って,実地手技のエッセンスを求める当企画は,まさに時宜を得たものであるが,浅学弱輩である著者にとっては過ぎたる重責といわねばならない。不安感の根源である腹腔鏡の合併症の防止を考慮した手技につき,ささやかな経験を披露することで,その任務を果たすこととする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?