文献詳細
実地臨床手技のエッセンス 産婦人科病理組織アトラス
材料採取のコツ—主として材料取扱い方について
著者: 瀬戸輝一1 近江和夫2
所属機関: 1帝京大学医学部病理 2国立がんセンター,婦人科
ページ範囲:P.327 - P.333
文献概要
本来なら「材料採取のコツ」の課題に対しては,臨床側よりの執筆が望ましいにもかかわらず,あえて病理側に依頼された理由の一つとして,胃癌2),食道癌8),大腸癌9),乳癌10),甲状腺癌5)などではすでに取扱い規約が定められ,各施設一定方式で検索がそれぞれ進められているので,子宮頸癌,子宮内膜癌などについても同様の規約設定が望まれ,そのたたき台を提示する意味が含まれるためと考えられる。人体病理専攻者としては,多くの産婦人科臨床医に接する機会に恵まれた期間があったことより,そのささやかな経験をもとに,臨床医より多くの助言を借りつつ,主として病理側より,実際に材料を取扱う臨床側への要望点を,極めて具体的に述べるため,主題より予想される内容とはかなり異なってしまい,材料取扱いの手引きが主眼となったことを先に陳謝する。
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