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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻5号

1979年05月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 産婦人科病理組織アトラス

子宮頸部

著者: 山辺徹1 吉田茂生1 中島久良1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.341 - P.347

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 本来,子宮腟部(外頸部)の表層は扁平上皮で,また頸管(内頸部)は円柱上皮で被われる。しかしながら,成熟期婦人の多くは腟部ビランが存在するため,扁平—円柱上皮接合部(SCJ)が子宮腟部に露出している。ビランの修復が起こると,表層は種々の段階の扁平上皮化生を示し,移行帯を形成する。この領域は,少なくとも大部分の上皮内癌の初発部位に一致している点で注目する必要がある。なお閉経後には子宮腟部は退縮し,一般にSCJは頸管内に移動する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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