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実験的SFDに関する研究
著者: 森山郁子1
所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.413 - P.422
文献購入ページに移動 新生児学の進歩によって,新生児の管理,保育についてのさまざまな問題が解決されつつあるので,残された諸問題の大部分は,胎児期の異常に帰せられることがクローズアップされてきた。その中で,子宮内胎児発育障害(IUGR,またはSFD)は原因が明らかでない部分が多く,その要因がつかめれば,それに対応した有効な治療法が,妊娠中に行なえるのではないかと考えられる。
そこで,われわれは臨床的SFDの発症要因と推定されるものを,さまざまな角度から動物実験のレベルで再現して,得られた成績から臨床的諸問題の解決に役立てようとした。実験は主に妊娠ラットを用い,各種条件によって作製したSFDについて,胎児と胎盤では,発育障害因子に対する感受性の度合が,妊娠時期によって差があることを図1にまとめた。
そこで,われわれは臨床的SFDの発症要因と推定されるものを,さまざまな角度から動物実験のレベルで再現して,得られた成績から臨床的諸問題の解決に役立てようとした。実験は主に妊娠ラットを用い,各種条件によって作製したSFDについて,胎児と胎盤では,発育障害因子に対する感受性の度合が,妊娠時期によって差があることを図1にまとめた。
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