icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻6号

1979年06月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 感染症管理へのアドバイス

産婦人科と院内感染—とくに産科病棟における実態と対策

著者: 藤原篤1

所属機関: 1広島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.449 - P.454

文献購入ページに移動
 最近では環境の汚染状況は複雑多様化しており,本来清潔であるべき病院内も決して例外ではなくなっている。とくに感染防御能の未発達な新生児を取扱う産科病棟では,いつ,集団的な院内感染に発展するかわからない多くの危険を有しているのが現状である。
 院内感染の起炎菌としては,表1のごとく,伝染力の強いものや薬剤耐性菌などがあるが,最近では普通の状態では感染能力がないが,患者の状態が悪化したときなどに感染力を発揮するopportu—nistic infectionが注目されており,とくに重症新生児や極小未熟児を取り扱うNICUではきわめて重要な問題となっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?