文献詳細
指標
Sex steroid binding (plasma) protein (SBP)—その生理的意義と病的動態
著者: 田部井徹1
所属機関: 1国立病院医療センター産婦人科
ページ範囲:P.501 - P.510
文献概要
最近,血液中のestradiolやtestosteroneなどの性ステロイドホルモンと特異的に結合する血清蛋白が,β—globulin分画に存在することが判明し,Sex steroid binding protein (SBP),性ステロイドホルモン結合蛋白と命名され,注目されている1)。一般に,血中のホルモンは,血清蛋白と遊離した形でのみ生理活性が出現し,蛋白と結合すると活性が低下するといわれる。さらに,蛋白と結合すると水溶性が増加し,血清に溶解しやすくなるために血液による輸送が容易となる。
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