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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻7号

1979年07月発行

文献概要

実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた

妊娠時の内分泌検査

著者: 高木繁夫1 栃木武一1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.545 - P.550

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 最近10年間,妊娠時の内分泌検査法は,飛躍的進歩を遂げている。妊娠時の内分泌環境1,2)を背景として母体から得る内分泌情報3)は,妊娠の早期診断,妊娠初期切迫流産の予後判定,妊娠中期末期の胎児胎盤機能,あるいは胎児の予備能の判定などに広く応用されている。蛋白系およびSteroid Hormoneのうちで,日常診療と密接に関連するHCGやEstrogenなどの測定の意義は少なくない。
 現在,妊娠時の内分泌検査法のうち免疫学的方法を取り入れた微量血中・尿中Hormone測定用のRadioimmunoassay (RIA)は臨床医の立場からするとやや煩雑な操作および特殊な設備を必要とする。この点尿中HCGの測定およびEstriolの測定法は半定量法ながら極めて有用である。よって現在必須と考えられている内分泌検査法4)のうち,ルチーン化されつつあるEstrogenおよびHCGの測定法に限ってそれらの手技の実際および測定法上の注意点を含めて解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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