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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻7号

1979年07月発行

実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた

副腎皮質検査

著者: 森一郎1 池田友信1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.559 - P.564

文献概要

 ヒトの副腎皮質は外層から内層にかけて,球状層zona glomerulosa,束状層zona fasciculata,網状層zona reticularisの3層から構成されていて,主として球状層からはmineralocorticoidsであるaldosteroneが,束状層からはglucocorticoidsであるcortisolやcortisoneが,また網状層からは副腎性androgensが,主として分泌されている。これらのうち,とくにglucocorticoidsは下垂体—副腎系,すなわちACTHとの,またmineralocorticoids,ことにaldosteroneではrenin-angiotensin系との相互間のauto-regulation systemの存在が明らかにされている。しかし,副腎性androgen (主としてdehydroepiandrosterone,DHA)の分泌調節機構は現在なお明白でない。だが間接的ではあるが,ACTHの促進的作用は認められている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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