文献詳細
実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた
文献概要
ヒトの副腎皮質は外層から内層にかけて,球状層zona glomerulosa,束状層zona fasciculata,網状層zona reticularisの3層から構成されていて,主として球状層からはmineralocorticoidsであるaldosteroneが,束状層からはglucocorticoidsであるcortisolやcortisoneが,また網状層からは副腎性androgensが,主として分泌されている。これらのうち,とくにglucocorticoidsは下垂体—副腎系,すなわちACTHとの,またmineralocorticoids,ことにaldosteroneではrenin-angiotensin系との相互間のauto-regulation systemの存在が明らかにされている。しかし,副腎性androgen (主としてdehydroepiandrosterone,DHA)の分泌調節機構は現在なお明白でない。だが間接的ではあるが,ACTHの促進的作用は認められている。
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