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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻8号

1979年08月発行

症例

腟細胞診より推測し得た比較的早期卵巣癌の1例

著者: 落合和彦1 伊藤良彌1 寺島芳輝1 大高東皓2 福島和夫2 高野利典2 岡崎孝江3 岩本和子3

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第一産婦人科学教室 2茅ケ崎市立病院産婦人科 3茅ケ崎市立病院病理検査室

ページ範囲:P.641 - P.645

文献概要

 一般に腟細胞診のうえで卵巣癌細胞を認めることはまれであり,またその報告例も少ない1〜9)。増渕5)をはじめとして,諸家の報告を見ても,腹水の貯溜した例や,進行癌の場合が多い点を考慮すると,腟細胞診上,早期卵巣癌の発見は不可能のように思われる。しかしながら,今回われわれは,肉眼的に腹水貯溜を認めず,片側卵巣内に限局した,いわゆるStage Ia卵巣癌と推定された症例において,腟細胞診上卵巣癌細胞を認めたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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