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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科33巻8号

1979年08月発行

薬の臨床

黄体機能不全の高単位hCG療法

著者: 吉沢浩志1 高橋威1 岸博士1 森田和雄1 鳥取孝成1 須藤寛人1 佐藤芳昭1 竹内正七1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.647 - P.650

文献概要

 不妊症,不育症の原因は多岐にわたるが,黄体機能不全もその一因として重要視されている。黄体機能不全症の不妊機序としては,黄体機能に欠陥があると,子宮内膜の妊卵着床準備が不十分となり,着床が障害され,その結果不妊となる可能性1)が指摘されている。
 黄体機能不全の成因,病態,臨床像などについて多くの研究が行なわれているが,いまだ定説はなく,臨床的に黄体機能不全を診断する基準も明らかにはなっていない。従来より黄体機能不全の診断として,BBT,子宮内膜組織診,progesterone,estrogen測定などが行なわれているが,一般にはBBTによって黄体機能不全を疑い,治療が施行されているものが多く,その治療法はproge—sterone療法,clomiphene療法,hCG療法などが主である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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