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無月経患者の妊孕性は正常婦人と同じ
著者: 広井正彦1
所属機関: 1山形大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.665 - P.665
文献購入ページに移動 最近,循環血中に存在する微量なホルモンが測定可能となり,さらに各種の排卵誘発剤が出現し,排卵を中心とした生理学が明らかになるに及んで,無排卵無月経患者の治療と予後に画期的な変化をもたらしてきている。
無月経患者の妊孕性に関しては,従来より原因的診断がなされることなく,経験的なものに頼り,そのために妊孕率は必ずしも十分ではなかった。たとえば,Clomidによる無月経患者の妊孕率は42%,gonado—tropin療法では50〜60%にすぎなかった。近年,高プロラクチン血症が排卵障害と密接な関係にあり,この治療にbromocriptineが有効であることが明らかにされ,排卵誘発を行なう際に,その障害部位を明確にしたうえで,治療を行なう必要にせまられてきている。
無月経患者の妊孕性に関しては,従来より原因的診断がなされることなく,経験的なものに頼り,そのために妊孕率は必ずしも十分ではなかった。たとえば,Clomidによる無月経患者の妊孕率は42%,gonado—tropin療法では50〜60%にすぎなかった。近年,高プロラクチン血症が排卵障害と密接な関係にあり,この治療にbromocriptineが有効であることが明らかにされ,排卵誘発を行なう際に,その障害部位を明確にしたうえで,治療を行なう必要にせまられてきている。
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